オーストラリアクイーンズランド州の南東部サンシャインコーストからゴールコーストそしてニューサウスウェールズ北部地域まで広がる広陵な山間部ではマカダミアナッツが一大産業になっています。
日本ではマカダミアナッツと言えばハワイのお土産として定番ですが、実はハワイのマカダミアナッツはもともとオーストラリアから移植されたそうです。そしてチョコレートと組み合わせてハワイの定番土産はマカダミアナッツチョコと言われるまで日本でマカダミアナッツは浸透しました。
とはいえマカダミアナッツの原産地はもともとオーストラリアで、現在はオーストラリアのマカダミアナッツ生産量がハワイを上回っており、世界の30%をオーストラリア産マカダミアナッツが占めているそうです。
昨年、友人の紹介でクイーンズランド州とニューサウスウェールズ州のちょうど境に住むオージーマカダミアナッツ農家さんと知り合いました。
マカダミアナッツの情報と共に普段の生活ではなかなか知り合えないローカルオージーの一つのライフスタイルとして紹介したいと思います。
マカダミアナッツは栄養満点の食品
アーモンド、くるみ、ピスタチオ、ピーナッツなどナッツ全般は非常に栄養価が高い食品とされています。日本ではピーナッツやくるみはスーパーなどで簡単に購入出来ると思いますが、マカダミアナッツはスーパー店頭ではあまり見かけられない商品だと思います。
そんな栄養満点のナッツ類の中でもマカダミアナッツは”ナッツの王様”と呼ばれるほど植物性のたんぱく質や抗酸化作用を持ったビタミン類、食物繊維、ミネラルなどが豊富に含まれており、健康に大きく貢献するナッツとされています。
マカダミアナッツには特に血液中の悪玉コレステロール値を下げる効果を持つと言われている不飽和脂肪酸が多く含まれています。不飽和脂肪酸は美容やアンチエイジングにも効果的と言われています。また、ビタミンB群も豊富ですので、疲労回復の効果にも役立つかもしれません。
マカダミアナッツはこのように、優れた美容・健康効果を持ったナッツといえます。
マカダミアナッツの栽培と収獲について
マカダミアナッツの木は長い年月を経て成長していくそうです。
農場主のロブさんから聞いた話ではロブさんのお父さんがこの広大な土地を購入した約30年前には既にマカダミアナッツの木に溢れていて、空いていた土地に更に品種改良をしたプレミアムマカダミアナッツを生育してきたそうです。
プレミアムマカダミアナッツ。従来のマカダミアナッツよりも殻が薄く、ナッツの味わいは更に深みがあります。
毎年春の最初に花が咲き、初夏に実が付きはじめ秋になると緑色の実が結実されます。そしてじっくりと成熟した実が重みに耐えられなくなって地面に落ちるといよいよ収獲になります。
マカダミアナッツは緑色の表皮と固い殻に包まれています。ナッツを保護する殻は非常に硬いもので”世界一固い殻”とも言われています。
拾った表皮付きナッツは専用の機械で表皮を取り除いて殻だけになります。
殻に穴が空いていないか等をチェックして納品物にします。
そして殻全体に付いた湿気を少しでも取り除くようにタンクで保管します。その後、マカダミアナッツの加工業者が大きなトラックで引き取りに来ます。
マカダミアナッツ収穫後の加工プロセス
マカダミアナッツ加工業者は生産者から購入したマカダミアナッツを加工するプロセス(乾燥、殻を割る、サイズの選別、ロースト等)に入ります。
加工業者が生産する商品はナッツの殻を取り除いたいわゆるスーパーなどで良く見かけるナッツ単体の物が中心で、ローストしてあったり、味が付いていたり、お菓子などに使用できるフレーク状になっていたり様々な商品になっています。
また殻が付いたままの殻付きナッツもありますし、オイルとして抽出したマカダミアナッツオイルも生産されています。
オーストラリア国内はもとより、海外向けの商品も生産されています。日本国内で流通しているマカダミアナッツのほとんどはオーストラリア産とハワイ産が占めています。
マカダミアナッツの購入先
ここオーストラリアではスーパーで簡単に購入出来ます。また殻付きは生産地に近い場所やマーケットなどで販売されている事もあります。
別記事で紹介している【体験記】世界の熱帯性フルーツ満載トロピカルワールド でも殻付きのマカダミアナッツが購入出来ます。
日本で近くのスーパーや小売店でマカダミアナッツが販売されていなければ、楽天のネット通販がお勧めです。
特に殻付きのマカダミアナッツは私も購入したことがある下記の商品をお勧めします。付属の日本製のマカダミアナッツクラッカーは切れ味(割れ味?)抜群です。
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ロースト殻付きマカデミアナッツ454g 殻割り器付き(454g)【ハードナッツ】【送料無料】 価格:2,160円 |
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価格:2,894円 |
おまけ
マカダミアナッツ農家ロブさんはAirbnbで広大な土地にある一軒家を貸し出しています。興味のある方は下記Airbnbの物件をチェックしてみて下さい。今まで宿泊されたゲスト達の素晴らしいコメントが溢れています。
まとめ
日本で有名なオーストラリア産の食品関連といえば牛肉、乳製品、果物、ワインなどですが、マカダミアナッツも重要な食品として近年注目度が高まっています。
マカダミアナッツチョコだけでなく、魚や肉用のトッピングとして使用したり、ケーキやアイスクリームと組み合わせたり、いろいろな食べ方があります。
既に味がついているマカダミアは美味しいですが、殻付きのナッツを割ってそれをローストして食べると本当のマカダミアナッツの美味しさが味わえます。
マカダミアナッツ農家のロブさんに代表されるように、オーストラリアの大自然を活かして栽培されるオーストラリア独自の強みを持った食品は本当にお勧め出来ます。既にオーストラリアに在住の方も日本在住の方もぜひオーストラリア産マカダミアナッツを味わってみて下さい!
以上、マカダミアナッツはオーストラリア原産のお勧め食品でした。